大阪東京バイク下道往復1100km4000円。
忘れないうちに記録として残しておきます。なんでそんなことをしたかと言うといろいろな理由はありますが、まぁおもしろいと思ったからがほとんど全てで他は全部後付けの理屈なのでどうでもいいですね。私はバイクで遠出なんかほとんどしたことがないので（高速もほとんど乗らないし片道３時間くらいの距離まで）まぁ無謀といえば無謀ですが、無謀かつ無意味だからこそ予想ができないわけで、予想ができないからこそ人は笑うのです。私は最近文脈を纏いたいと思っていて、馬鹿にも伝わるように書くとあんたがたが消費しやすい物語性を身に付けたい、ということです。疲れていると取り繕うのが面倒になるので言葉が鋭くなってよいですね。最近の私に足りないのは疲れだったのか。こういうことを書くのは無粋ですが、それでも書くことが必要とされる時もあります。
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Googleマップで下調べをするとどうやら11、12時間かかるようで、夜間の方が道が空いていてスムーズに行けるだろうけど昼の方が安全だろうなさてどうするかな、となります。大きなタスクをこなす時の基本は小分けなので３時間×４ならまぁいけるだろ、できるだけ日中走ろうとなります。しかしながら私は残念な方の夜型人間なので出発する日のam５時に寝てしまい、案の定起きたら昼でやっちまったなぁみたいになり、結局家を出たのは13時過ぎ。バイクに乗ろうとしたらいつも家の前に止めていたバイクが駐禁取られててイヤッホゥ幸先の良い出発です。
Googleマップのスクリーンショットは何時に何処に居たかのわかりやすい記録になるので便利でとてもよい。リアルタイム性があった方がおもしれえな、となりツイッタにもガンガン書き込みます。
バイクのスマホスタンドみたいなやつにiPhoneを入れてナビとして使っていたのだけれど天気がやたらよかったせいか、走り出して１時間もせずにiPhoneが熱くなってナビを放棄してしまい引き返したくなります。高温注意になったのはこの時一回だけだったのでよかった。気温も気持ちよく、バイクで遠出するにはちょうど良い時期だなぁとなります。ちなみに既に眠い。
走り出して一時間で最初の休憩。コンビニでおにぎり２つ。おにぎり100円セールの時期でよかった。
なんかええ感じの橋があったので寄り道。奈良です。向こう側にいかにも思い出然とした景色があったのですが、モタモタ写真撮ったりしてたら後ろからクラクション鳴らされてあわわわみたいになったので後は各自イマジネーションでお願いします。
適当な看板です。
川です。
すき家で牛丼大盛りを食べました。写真などない。まだ疲れもなく全然余裕です。
道の脇に飛行機があって、思わず寄り道したらほとんどウェイストランドで感動した。絶対レイダー出てくるしそのへん調べたら銃弾あるやつ。
看板を見つけたのですが全然わかりませんでした。各自検索してください。三重です。あと帰りも含めてこれ以降余裕がほとんど無くなってきたのでおもしろそうなところを見つけても完全スルーです。Googleマップのスクショが続きます。
コンビニでおにぎりとスニッカーズを食べました。iPhoneを充電中はイヤホンが使えないのでやや退屈。amazonのカートに入れっぱなしのこれを買っとくべきだった。あと、ここにきて適当に持ってきたモバイルバッテリーがちゃんと充電されていなかったことに気付きます。
バイクで走っているととにかくひたすら風を受け続けるので唇がやたら乾燥するのでリップクリームを持ってくるべきでした。なんとなく椎名林檎の幸福論をずっと口ずさんでいたのですが、改めて最高過ぎて泣けるくらいに笑えてきた（コンビニの鏡で顔を見たら涙の跡がすごかった）後は他人から頂いた最大限の敬意のことや、現実を見据えた上での祈りを込めたフィクションは傑作であるべきだ、みたいなことを考えていました。
夜行性なので暗くなってくると目が冴えてくるのは便利でよい。あと、Googleマップに従ってたら絶対にここ通る必要ないやろみたいなやたら細い山道みたいなところに連れ込まれたりもしました。どこかを走っているところでお茶の匂いがしたので静岡すげえ！となりました。
日が暮れると気温がガツンと下がってとにかく寒い。適当に薄着で来てしまったのでカッパまで着込んでいるのにそれでも寒い。富士サファリパークのあたりの山道が特に冷えて気温も5℃とかで、昼間は25℃あったので20℃差はとてもつらい。とにかく寒くて寒くてトンネルの中の公衆電話のスペースで休憩したりした。周りも山だし暗いし車もいないし怖い。猟奇殺人者と出くわしたらそのままそのへんの山に捨てられるなぁみたいに思ってました。しかしまぁ10時間を越えていた残り時間が4時間とかになると気持ちがすごく楽です。とりあえずこのあたりでレッドブルを投入します。私のバイクにはまだレッドブルがたくさん積んでいます。
新宿を目指していたのですが、先行組との合流場所が健康ランドになり、目的地を変更するとまた30分くらい到着時間が伸びたのでぐぬぬみたいになります。もういい時間ですがしっかり晩ごはんを食べると眠くなったり動けなくなるのが怖くて適当にコンビニでおにぎりを食べます。
いつの間にやら六本木です。都会は気温が山中より全然温かくてよい。深夜の都会のタクシーは運転か荒い気がして怖い。疲れているせいかもしれません。ここまで２時間くらいこの間読んだ本を思い出して自分の自己紹介のラップを考えていました（できませんでした）都内の道はなんかややこしくて迷ったり、国会前を通っておぉーみたいになりましたが無事到着。先行組と合流してひとしきり盛り上がったらもう普通にいつも通りの感じになったので驚いた。日常の強固さが愛しい。風呂に入って足を伸ばして寝るのはとても最高です。ガソリン代だけで考えると2000円でお釣りがもらえます。
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東京ではいつも通りのわちゃわちゃです。東京までの知らない道や街よりは新宿の方が落ち着くのが私も大人になったものだ、となります。
あと、初二郎してきました（ラーメン全マシ）次郎インスパイア系はいくつか食べたことがあるのですが、比べても本家はおいしいしここから広がっていったのだなぁと感慨深い。勝手なイメージで二郎の店員さんは怖いと思っていたらむしろ優しそうな店員さんだった。体験としてとてもよかったのでまた行こうと思う。
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さて、帰りです。長くなっていますが行きと帰りで分けたりしません。行きの反省を踏まえて移動をできるだけ日中にすべく早朝出発です。あと、iPhoneは常に省電力モードにしておくという知恵も身に付けました。
３時間×４でいけるやろ、くらいの気持ちで出発したのですがとにかく疲れがひどく、３時間どころか２時間もノンストップで走ることもできず、１時間ごとにコンビニで休憩です。とにかくエネルギーをと思いおにぎりや甘いものを食べます。朝レッドブルも投入。
富士山が綺麗に見えてよい。富士サファリパークの周りは日中でもやたら寒い。夜は気付かなかったけど景色がよかったりおもしろそうなところがいろいろあったけれど日照時間も気力も体力もモバイルバッテリーの残量も限られているのでとにかく進めるときに進みます。
ナビが残り９時間を切ったあたりで道を間違えたのか突然距離が伸びて残り時間も１０時間を越えたりする怪現象が起きて本当に心が折れそうになった。もう一度検索すると元に戻ってとてもよかった。とにかくもう、あまり余裕がありません。
７時間走ってようやく半分くらい。疲れを取ろうと休憩の度におにぎりや甘いものを食べるのだけどお腹もそんなに空いていないので胃が気持ち悪くなってくる。あとずっと眠い。眠気を覚ます為にひたすらZAZEN BOYSのCRAZY DAYS CRAZY FREELINGのラップ部分の練習をしていました。理由なんか自分でも全然わかっていません。音楽に頼るしかない状況です。2本目のレッドブルも飲んでいます。
名古屋で残り４時間。西に向かって走っているので太陽を追いかける形になります。そろそろ日が沈んでしまう。時速200kmで走ったら１時間で着くし、時速1000kmで走ったら12分で着くな、みたいなことを考えて現実逃避をします。とにかく体の動作性が落ちていて、ブレーキのタイミングが目に見えて遅くなっていて危ないので車間距離をしっかりとって走ります。集団を先頭をペースを作って道を見て走るのも消耗するのでとにかく前の車にゆっくりついていくことを心がけます。
あたりも暗いし疲れもなかなかなので走っている時の風を受けるのにもう疲れてしまって泣きそうになります。ゆっくり走っているといつまで経っても着かないしスピードを上げると怖いし疲れるしもうどうすればいいんだみたいになります。どうにもならない時は休むべきです。
もう胃が気持ち悪くてお腹が空いたかどうかもよくわからないけどとにかく何か口にするべきだと思ってとりあえずワンタンスープにします。温かくて泣きそうになる。走っている時はずっとガムを噛んでいるのですが疲れのせいかやたら口の中を噛んでしまう。３番目のレッドブルも飲む。胃が気持ち悪いのはカフェインのせいかもしれないけど飲まないわけにもいかないのだ。
ゴールまであと少し。もうモバイルバッテリーも使い果たしていよいよ消耗戦のようだ。このへんから知っている道なのでとにかくミスのないように丁寧に丁寧に走ります。ただ動作性はすこぶる悪い。ようやく自宅にたどり着いたけど疲れ果てていて写真はありません。布団や電源屋ワイファイや風呂やとにかく全てがあるので家がすばらしく最高です。泥のように眠って起きました。顔と体が痛い。書いてるだけで思い出して疲れてとてもつらい。バイクで下道で東京まで行く、というのはいうならばボケとしてやっているので、事故ったら死んだりしたら笑えなくなるのでとにかく自分で自分のボケを壊さなくて済んでよかった。逆に言うと自分が死ぬことがボケやオチとして成立する状況があれば死ぬのも悪くないと私は思ってしまいそうだ。とにかく私が死ぬことが最高のオチとして機能する状況を人生をかけて作っていけるとよいなと思う。バイクに積んでいるレッドブルはもう３本だけになったので、また補充しておこう。フォルツァ君のことがとても大好きになったのがとてもよかった。あとそんなことよりけものフレンズの喋るスタンプを買ったんですけどアライさんとフェネックさんのスタンプを続けて使うととにかく本当に最高なのでみなさんもどうぞ送ったり送られたりしてください。豊かな人生がそこにあります。
とっぴんぱらりんのぷぅ。
