新海誠の評価について。

新海誠の小説「言の葉の庭」を読んだのですがこれはこれはどうしてとてもよかったです。
自分は新海誠の作品がとても好きなのですが、それは個人的な趣味であり、まぁどこまでいっても個人制作の延長というか、童貞が一人で部屋に閉じこもって作った感のある作品ばかり作りやがるなぁ、とずっと思っていてそれがそれで大好きなわけです。背景はまぁ確かにエヴァの影響受けすぎとかどんだけ逆光使うねんとかいろいろありますが、トップクラスに美しいと思います。あと、キャラクターを描くのがもうほんと笑っちゃうくらいに下手で、その点最近はちゃんとキャラクターデザインは別の人がやっているのは良いと思います。ストーリーのどうしようもない童貞臭いところはどうしようもないと思いながらすごい好きです。内向的な主人公が一人でブツブツ言ってる感じがとても好きです。あと、ほしのこえの自分で声優してた時のクッソ下手な感じも好きです。秒速の一章のあの主人公の不安とかは、ほんと新海誠だからこそ描けたと思うので、あれは素晴らしいです。あと、たまに映像だけで圧倒的に美しい時があって、秒速のロケット打ち上げのシーンとか、約束の場所で草原が広がるシーンとか、もうほんとそのシーンの美しさだけで感動してしまうレベルなので、なんかもうほんと最高かよってなります。言の葉の庭もそんなシーンだらけでしたね。で、映画全体としてどうなのってなった時うーん、、、ってなるところがいかにも新海誠って感じですね。別に監督を立てて映像屋としてやってきゃもっと良いモノが作られる気もしますが、しかし新海誠の童貞感がやっぱり嫌いにはなれずに、だからこそいつまでも俺たちの新海誠であり、みんなの新海誠にはなれないのだろうな、とも思います。僕は新海誠作品の映像に感動しつつ童貞感に苦笑しつつ文句を言うのがとても好きなので、どうぞこのままでいて下さい、と思っています。
映画の言の葉の庭の良くも悪くも実に新海誠らしい作品で、ベテランの割と物分かりの良い教師がお気に入りの不良に小言を言う時みたいな顔になります。おいおい、お前ももーちょっとな、みたいな感じです。
小説はそんなことなく普通に良かったです。なんかもう新海誠作品でお話がちゃんと面白いのがひどく新鮮でした。
あと、これだけ書いて自分の新海誠の好きさにちょっとびっくりしました。完全にツンデレですやん。この現象は押井守について語る時にも起こります。

今日は頭のおかしい人が人を殺す映画を観に行きます。映画まで少し時間があったのでコーヒーを飲みながら文章を書いていました。
今日は仕事をしながらツイッタも頑張ったので(ダブルワーク)いざ思ったことをそばから書いていくと書きたい欲が下手に満たされてしまって良くないですね、と思いましたが意外と書けますね。昔のゲームにおける連打とタメ打ちどっちがダメージ効率良いか、みたいな話ですね。ゲームではだいたい貯めた方が時間当たりのダメージは高くなりますね、でもその分外すリスクは大きくなります。この例え間違ってる気がしますね。

どこまでいっても、何をしてもまだまだ足りない気はしますが、それでもやり続けないといけないのです。諦めた瞬間に死ぬしかないので、それなら足掻き続けるしかない訳です。昨晩は生きるということに真摯に向き合ったので、その結果仙台の美味しい牛タンを焼いて食べて、更に美味しい肉ですき焼きを作って食べました。牛タンのブロックを肉屋で探して美味しい牛タンを自宅で供給できるようにするのとすき焼きのさらなるレベルアップが今後の課題です。

基本的に私たちは生身の人間ですので、だからこそ、どんなフィクションだって超えられるはずなのです。どんな作品のどんなフォーマットも生身の人間それ自体を人体というフォーマットで表現する、ということより面白いことはない筈なのです。人体というフォーマットあるいはメディアより制限のある方法での表現なんて僕たちは悠々と超えられる筈なのです。あ、でもツイッタのプロフィールみたいなとこに生き様という芸風です、みたいなこと書いてる人が居ましたけどそいつのおもんなさはほんともうどうしようもなく酷かったです。クソみたいに面白くなかったです。でも、横の席に座ってひたすら連れの女性の手を褒めながら手を握ってる太ったおじさんはなかなか面白いです。なかなかのひどさです。おもしろいね、ほんと。

それでは、私は映画を観てきます。
みなさんの毎日が映画より面白いといいな、と思います。
昔の僕はどんなドラマより俺の日常の方がドラマチックで面白い、と胸を張って言っていました。少し恥ずかしいですがお前、何も間違ったこと言ってないよ。