曖昧に週末を過ごす。

なんかよくわからんねえままに暑くなったきたので私はわらび餅をよく食べている。美味しい洋菓子屋はいくつか知ってるのだけれど、和菓子屋には明るくないので、とりあえず百貨店でおいしそうなやつを買って食べる。夏は期間限定の出店など、わらび餅の選択肢が多くてたのしい。

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でけえやつを買ったら切れてないやつで、こんにゃくみたいな見た目がもうおもしろい。たのしい。味はおいしかった。私の勘違いじゃなかったら店員さんの圧がなんか怖かった。勧められた黒蜜を断ったのが悪かったのかもしれない。

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これは商店街の和菓子屋さんで買ったやつ。安くなってたのでありがてえ。そんでうまい。夏はわらび餅をたくさん食べよう。いろんな店のを買ってみて、お気に入りのやつを探すのだ。

 

 

週末は京都へ行った。このあいだ草履を買ったぶりの京都。知らない人にたくさん会う気がしたので、久しぶりに社会性スイッチを入れた。髭を剃って、百貨店で手土産のお菓子を買った。そういった一連の行動を、私はパロディとしてやっているふしがある。よくない。

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たぶん初めて嵐電に乗った。路面電車に乗るのは久しぶりな気がする。こんな写真を何故とったのか。

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よくわからん駅で降りてよくわからん街を歩く。きっとこんなこともなければ来ることがなかったので、なんだかたのしい。

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ええ感じのお肉屋さんがあったので、ハムカツとコロッケを買って食べた。コロッケはお肉感が強くて、ハムカツは薄くて大きくて安いやつで、私が好きなやつでうれしかった。もちろんうまい。お釣りでもらった100円玉がお客さんに渡すのがためらわれるレベルですげえ汚かったので、一人でこそっと笑った。

 

 

曖昧な店の曖昧なイベントで曖昧な人間がたくさん居た。私はお菓子を渡したりヘラヘラしたりしていた。ボードゲームがたくさんあったので、楽しく遊んでしまった。コミュニケーションが苦手なので(苦手なりにがんばるのだけれど)ボードゲームがあると自然に仲良く遊べるのでたのしい。特に最初の会話もなく、いきなりボードゲームから始まると、名前以外の個人情報がよくわからないままに人間性だけを理解し合う感じがあるので、それはそれで本質的な感がある。ボードゲームは各自が勝利に向けての最適な行動をしないところがたのしい。各々の行動原理は当たり前に違うのだ。ガチ勢の人たちはきっと最適解を選ぶのだろうけれど。最近はすぐ攻略wiki見てテンプレ装備作るよね。プレイヤーが洗練された結果、みんなが定石の行動を取るようになるよりは各々が考えたよくわかんねえ行動を取る方が多様性感があっておもしろい。ただそれはゲーム性とはまた別の部分だけれど。年齢層とか何かと様々な人類がいた。みなさんきっとよくわかんねえ人々だったろうので、全体的な受容のレベルが高かったので曖昧に受け入れあっていていい空間だった。初対面の私のことも受け入れてくれてありがたい。社会から弾かれたものが集まるコミュニティで社会が発生してまた人が弾かれた結果、どんどん地獄の濃度が上がるのをよく見るので、そうはならないといいなと思う。全体的によくわからないけれど、楽しく過ごせたと思う。

 

 

夜には帰るつもりだったんだけど、その場のノリで更に曖昧な人たちが集まる曖昧な場所に向かって朝まで過ごすことになった。普段なら帰るのだけれど(朝まで遊ぶのがだんだんつらくなってきた)今回はスイッチが入っていたので、とりあえず参加してみた。大きなタクシーに乗ったら乗り心地が良くて特別感があって楽しくなってしまった。リムジンパーティーもしてみたい。パセラリゾートに頼めばいいのか。曖昧な場所に着いたらすげえ数の曖昧な若者たちが見るからに酔っ払っていて、さらに曖昧さを加速させていた。私は知らない人とか人が多いこととかに疲れてしまう方なので、うわぁ〜ってなっちゃったんだけど、最終的には隅っこの方に自分の居場所を見つけて居心地のいい空間が出来ていたので、よかったよかった。なんだかんだで愛おしいタイプの人類がたくさんいた気がする。歳をとるにつれて性別関係なく若者を可愛がれるようになってきたのでたのしい。いろんな人といろんなコミュニケーションをした後の午前3時、いろんな感情を飲み込んだ結果自分の中で最終的に気合でやっていくしかねえなというシンプルな結論に至ったのがとてもよかった。寝たり起きたりを繰り返して、朝からはしゃいだ。私のあれこれは全体的にひどかったような気もするのだけれど、一度も怒られることがなかったのでみんな人間ができているなぁと思った。ありがてえ話です。

 

 

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眠い目を擦って電車に乗って自宅に向かう。朝早い時間の電車に乗るのも、私には冗談みたいに思える。乗り換えの大きな駅で朝からホットケーキを食べてミルクティーを飲む。ホットケーキはメレンゲ感があってふるふわでそれにメープルシロップをだばだばに掛けて食べるのはたまらなく幸せ。疲れた頭に甘いものはとても効く。ここの喫茶店は飲み物がどれもそんなにお味があんまりなのだけど、そこも推せるポイントではある。眠いのでささっと家に帰って寝ればいいのに喫茶店でうだうだしていた。まだ今日を終えたくない自分に気付いて、よかったね私と思った。それなりにがんばってそれなりに疲れてそれなりに楽しかったら、それはとてもいいことだろうと思う。最寄りの駅に着くと雨がざざぶりで、買ったばかりの草履が濡れるのが嫌で、家まで走って帰った。

 

 

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昼寝をして起きたら友達が遊びに来たのでスーパー銭湯に行った。温泉に浸かって体の疲れを癒したり、塩サウナで全身に塩を刷り込んでお肌をツルツルにしたり、しょーもねー話をしたり、そんな感じでなんとなく私たちは生きている。そんな感じでまぁ、ぼちぼち気合でやっていこうね。

 

とっぴんぱらりんのぷぅ。