私が帽子をかぶる理由。

四月になった。寒いような暖かいような日が続くので、天気予報をろくに見ない私はどんな服を着ればいいかよくわかっていない。最近の私はどうやら平和に過ごしていたらしく、世界は広くて私は無力であるということをすっかり忘れていた。ちゃあんとそのことを日々忘れずに生きていこうと思う。まぁそのことを忘れることができるのは幸せなのだろうとは思うのだけれど。

 

 

毎日自転車に乗っていた。少し前に買った自転車は乗れば乗るほどどんどん体に馴染んでくるのでとても楽しい。どうも乗りにくいと思っていたらフロントホーク?の向きが逆だったらしく(人に指摘されてようやく気付いた)それを直したらえらく乗りやすくなったのでとてもよい。しかしこれで乗りやすいと思って油断してると道路の段差ですっ転んだりもするので油断はよくない。私はどんどん早くなって疲れなくなって、自転車になるのだ。

 

毎日自転車に乗っていたのはバイクを修理に出していたからで、高いであろう修理代にびくびくしていたのだけれど、結局どこも悪くなかったらしくお金もかからず元気になって帰ってきた。こいつは予想外にラッキーであった。ひさびさに乗るバイクは勝手に走るしシートも低くて安定してるし最高の乗り物感があってとても最高。自転車に乗る時とバイクに乗る時の体感気温の差がたぶん15度くらいはあるので余計に毎日の服装がわからんことになっている。もう30年人間をやっているのでいい加減慣れるべきだと思う。

 

 

タイトルについて。私は個人的な事情で美容師にまつわるだいたいのことを憎んでいるので、自分の髪をドライヤーで乾かしたりスタイリング剤を付けてセットすることができないのだ。できないというよりはそのような、いわゆる美容師的な行為をしている自分が許せないのだ。その為、髪の毛なんてどうでもいいんですよというスタンスを取る為に毎日帽子をかぶっている。いい加減20代の頃の自分と向き合っていろんなことを許してあげるべきなのだとは思うのだけれど呪いはなかなかに根深く、私は今日もそのことから目をそらすのだ。

 

 

たくさん映画を見た気がする。だだだっと感想覚え書き。

 

トレインスポッティング1と2

2を見るために1を見返す。1は当時はおしゃれだったんだなぁという感じ。スタイリッシュな愛すべきどうしようもない人たち。各種クズが揃っているのだけれど、やはり暴力系のクズが一番タチが悪い。好きなんだけど。2になっても相変わらずどうしようもなく愛すべきみなさん。全員憎めないしそこにはたしかに友情のようなものがあるような気になる。ひさびさに見た友達が、立ち姿とか目つきとか社会に対するキレっぷりとか人を殴る時の躊躇のなさとか、まさにトレインスポッティングといった感じで感動した。すごいなぁと思ったし殴られた人もすごいなぁと言ってた、すごい。

 

・劇場版機動戦士ガンダム三部作と逆シャア

もうほんとばかみたいにおもしろい。ちゃあんと戦争をしているし誰も幸せになっていないのがとてもいい。たくさん人が死んでいくし、そこに過剰なドラマが存在しないのがいい。こないだなぜガンダムでは戦争を描けたのかというと、終戦から30年くらいしか経っていないからだみたいな話を聞いてなるほどと思った。ほとんど10代なのに超大変。セイラさんは特にずっと大変。ホワイトベースが沈む時はすごくさみしいし、シャアがキシリアを撃つときにガルマに対してコメントをしてくれるのが嬉しい。逆シャアは何度見ても若者が終わってるのがとてもいい。ギュネイとクェスの口論のくだりは何度見ても最悪すぎて感動する。

 

ガンツ

なんか好きなのでまた見返してしまった。人間ドラマがほぼ無でたくさん死ぬのがいい。大阪チームは好戦的でゲーム感覚で殺戮を楽しんでいるのは平均的な大阪人像の正確な描写で、他人の為に戦う人間は関西には居ないので笑われる。23歳のシングルマザーが急にこの戦いが終わったら一緒に住もうみたいなことを言い出すのは、23歳シングルマザーはだいたい惚れっぽくてすぐ男と住もうとするという正確な人物描写、とか言いながらゲラゲラ笑って見た。

 

・レゴザムービー

見たことあるけど見返し。ひさびさに見るとやはり画面がまずおもしろい。レゴはすごい。製品展開もばかみたいに広いのでコラボが豪華。バットマンのキャラがとてもいい。自分の頭で何も考えない、何者でもない主人公の扱いもとても優しい。レゴの製品としての精神性とレゴ世界での物語とレゴで遊ぶ人間の物語が綺麗に重なる構成が本当にお上手。すばらしい。2がやってるらしいので見に行こうかしらん。

 

ドラえもん南極カチコチのやつ

人が遊びに来たので見た。私たちはおじさんになってしまったのでついつい無粋なツッコミを入れてしまうのだけれど、そこに対するフォローもしっかりとできていてとても気を使われている。子供からめんどくさおじさんまで。私たちの頃のドラえもんとはそれぞれ少しずつキャラクターがずれている気はするのだけれど、それでもやっぱり全体的にはドラえもんであった。冒険をしよう。

 

・オカルト

何回見てるんだって話だけど繰り返し見れば見るほどおもしろいんだからしょうがない。ちゃあんと怖くないし、雲水先生も龍玄先生もネオ様もほんとに最高におもしろいんだからしょうがない。雲水先生は一人だけマジで深刻な顔しててそれだけで笑えるしスーーーッセイッだしほんとすき。龍玄先生も明らかに格上の説得力だし死ぬ時もカメラ回してくれの意味のわからない芸人根性発揮するしネオ様は全部が最高だしもうほんとにとてもいい。ジャケットのシーンは全く必要のないのにアホほど笑えるのでほんとに白石監督はすごいなぁと思います。

 

他にもあれこれ見たけど忘れてしまった。メモを取ったりこまめに書いたりせんといかんね。

 

 

そういえばこないだ友達が家に遊びに来て、ご飯を作ってみんなで食べたらお酒を飲んだりしてなんだか楽しかったような気がします。あれこれをすぐ忘れがちなのでしっかり書いて残しておこう。いったんこれくらいで。

 

とっぴんぱらりんのぷぅ。