ジョーカーとかHiGH&LOW THE WORSTとか。

なんだか今日はあっつい。朝とか昼とか夜とか、温度の変化なかなかやばくて(語彙)たいへんだ。最近はかわいい上着を買ったので長袖を着てそれを羽織っているのだけれど、朝晩はそれでもちょっと肌寒かったりするのに昼は上着なんていらんくらいの気温だったりする。まぁ全体的には涼しくなって過ごしやすい気温なので、元気に過ごしている。睡眠時も快適でやったね。調子にのって店をちょっと早く閉めたりして、映画を見に行ったりしているのだ。やっへへへ。

 

 

ジョーカーを見た。話題作。わたしはバットマンが大好きで、バットマンの対となる存在としてジョーカーももちろん大好きなのだ。ジャック・ニコルソンのジョーカーもヒース・レジャーのジョーカーもさいこう。アダム・ウェストバットマンの映画も小さい頃に何回も見ていたはずなのにジョーカーについてはよく覚えていない。今回のジョーカー、限界おっさんが破滅する映画としてはすごくよかった。すごく大きなことが起こるわけではなく、ただどんどん追い詰められていくのをしっかり描くので当たり前につらい。まぁその分ジョーカーとしての覚醒のカタルシスがあるのだけれど。タイトルが出るところや殺人シーンなど、印象的なシーンはバッチバチに決まっている。画がすごくいい。バットマンとの関係性も、どうしようもないくらいに因縁が生まれてしまった。デニーロはタクシードライバーの文脈がのってると思ったらキングオブコメディらしい。見てないのでよくわからん。

ここからは少し引っかかったところ。やはりわたしはジョーカーを分かりたくはなかった。持病や障害×貧困×家庭環境×叶わない夢×つらい職場×ちょっとしたわるい偶然=ジョーカーになって欲しくなかったのだ。ジョーカーの魅力はやはり理解不能なところで、オリジンを丁寧に描くことで神秘性が失われてしまったのだ。その神格化はジョーカーを讃えている暴徒たちと同じと言われようが、そこの部分はわたしはあまり好みではなかったのだ。物語の語り手がそもそも信頼できない問題はその物語が好みではない問題とは違うはずなのでそこは保留。ラストシーンのジョーカーは心底楽しそうでそこはすごく好き。ヒースのジョーカーもジャックのジョーカーもとにかく楽しくて仕方がない、という風に笑うのがとても魅力的だったのだ。まぁ今回のジョーカーにはバットマンが居ないので仕方がない。ジョーカーにとってのバットマンは、自分の悪行に踊らされることなくちゃあんと怒ってくれて、でも自分より強いから決して自分に殺されないでいてくれて、それでも揺さぶるとちゃあんと精神的なダメージは受けてくれて、さらに自分より強いのに絶対に自分のことは殺さないって縛りでやってるから苦しそうで、なんかもうほとんど保護者なんですよね。愛しかない。ホアキンのジョーカーにもはやくバットマンが現れて、いきいきと遊べますように。

 

 

HiGH&LOW THE WORSTも見ました。前日にはDTC 湯けむり純情篇 from HiGH&LOWも見た。DTCは当時は映画館に行くほどじゃないかな〜と思ってたけど実際に見るとすんごいよかった。テンポのいい人情もの。喧嘩が終わっても人生は続いていくってテーマはわりと繋がっている部分もある。ダンさんの株がぐんぐん上がる。ハイローは映画を作れば作るほど、どんどん映画づくりが上手になっていく。すごいぞ。

そんでザワースト。ドラマもおもしろかったんだけど、映画になってとにかく画づくりがすごい。おっきなスクリーン最高〜となった。予告にもあった冒頭、鳳仙が地下鉄から降りてくるシーンはバチバチに決まっててむちゃくちゃさいこう。ハゲがたくさんいてかっこいい。あとこれも予告を見た時から思ってたんだけど、小田島有剣がほんといい。好きになるしかないキャラクター。あんなもんおまえ、好きに決まっとるやろ。性癖を狙い撃ちすぎている。一瞬で小田島有剣の女になってしまった。しかし本命は轟くんなので、轟くんがメガネを取って走ったり喧嘩したりしたらわたしの中の女の部分がどうしようもなく騒ぎ出すのだ。轟くんは強いのにコミュ力がないからほんと人がついてこないのよね。ふじおはそりゃ人気者になるわな。作中ほぼずっと強くて強さの格が落ちなかったのがすごくよかった。わりとスピード重視だったり群衆を利用したり、戦い方もかっこいい。投石だってなんなくこなすし味方が劣勢シーンでも一人だけ敵を圧倒してる最高のおとこ。小田島くんと戦わせるのはさすがにわかりすぎでは。とにかくずっとアクションの質が高くてよかった。攻城戦もあったしね。あと絶望団地ってふざけたネーミングに対して納得できるビジュアルで仕上げてきたのは素晴らしい。最高の仕事。ぐだつきがちなドラマもだいぶんとこなれてお上手になってきた、えらい。ノボル枠の男の子はドラマになんとか乗ろうとして教室で同級生殴って曲がったキュウリの話を大声でしてたけど、あれはなかなかにきびしいなーとは思った。チラッと出てきたチハルがなんかやべーやつ扱いになってた。鳳仙のトップはお顔がすげー綺麗だった。つよいし。鳳仙はきまっとるなー。あと、ここは村山さんが主にがんばってくれたんだけど、その先の物語をちゃあんと描いてくれたのが本当によかった。不良を格好良く描くことだけじゃなくて、ちゃんと真面目に仕事を頑張ってるやつも格好良く描いてくれたのは本当に素晴らしい。みんないつまでも殴り合いしてられないものね。ドラマの大切な部分でも、殴り合いで解決できない時に頼れるのはちゃんと働いてて金貯めてるやつっていう当たり前で地味なことをちゃんとやってくれた。ほんとうにえらい。人生賛歌なのだなぁと思った。最高。彼らの人生も私たちの人生も続いていくのだ。

 

 

この調子でジョン・ウィックも見に行きたいのだけれど、ちょっと映画の勢いが落ちてきた気がする。最近は欲しいものがはあるのでそのためにしっかりお金を稼ぐぞというすこぶる健全なモチベーションで仕事をがんばるぞ的な感じでやっている。まぁ実際はぼちぼちのペースなのですが、ぼちぼちじゃないと続かないしね。疲れた時は風呂屋に行ったりタピオカを飲んだり、ゆっくり歩いていきましょうね。おしまい。

 

とっぴんぱらりんのぷぅ。