アーモンド入りチョコレートのワルツのような。

朝ごはんを食べて船に乗ってバスに乗って飛行機に乗って電車に乗って、そして歩いたらもう家に着いていた。宿を出る時に猫が見送ってくれたり、船に乗ったら友達の母に会えたり、飛行機で宿が同じだった人に会ったりしていろいろ嬉しいことがあったのだけれど、とにかく家に着いた。1週間ぶりに帰って来た私の町は天気が悪かったせいかとても灰色で、それはそれで少しキツかった。当たり前だけれどこの町には海がない。自分のルーツを探るのは、それはそれでとても重要で、とにかく私はようやく故郷を訪れることができたのだ。自分に必要なものも少しわかった気がする。自分の中で何をハレとして何をケとするかというのはとても大切だし、そのバランスも大切で、できるだけどちらもがキラキラしているとよいなと思う。

 

 

そういえば家を出る前にゴミをゴミ袋に集めて捨てるのを忘れて部屋に1週間置きっぱなしにしてしまったのがとても心配だったのでバルサンを買って帰ったのだけれど、家に帰っても特に悲惨な状況でもなくてよかった。家に着いてから飛行機に文庫本を忘れたことに気付いた。空港まで取りに行く交通費の方が文庫本より確実に高くなるのでどうしようもない。こんな感じのどうしようもないことが人生にはよくあります。とりあえず部屋にバルサンを焚いて友人とスーパー銭湯で時間をのんびり過ごした。久々にお風呂に浸かるのは気持ちよくていいんだけど、体重が増えていた。この1週間、昼ごはんはともかく朝と晩は毎回ご飯をお代わりしてお腹いっぱい食べていたのでそりゃあ当たり前だと思う。いよいよ食べる量を減らして身体を動かさないといけない。部屋に帰っても特に虫の死骸もなくてよかった。見えないところできっと虫が死んだりしているのだろうけど、私にはそれが見えないのだ。観測者に観測されない事象は存在したりしなかったりしているのだろう。

 

 

今日は7時台に目が覚めた。この1週間、決まった時間に朝ごはんを食べていたので生活サイクルが少し健康的になったのはとてもいい。また来週からもラジオ体操に行こうかしら。久々に出掛けた理由は、私の部屋の神秘性を取り戻す為でもあったのだ。ここまでしないといけない自分の面倒くささはもうどうしようもないのだけれど、とにかく私はこの部屋でまだまだやっていかないといけないのだ。ここがいつか聖地になるように、私はあれこれしないといけない。とにかくまぁ、今日は朝から掃除をしよう。好きとか嫌いとかでもなくて、要らないものは捨てようね。

 

とっぴんぱらりんのぷぅ。