完全版BiSキャノンボール2014。

AmazonからDVDが届いたので観た。
朝から気合を入れて観た。無駄に全裸で観た。
あっという間の5時間強だった。

知らない人への説明。
内容はBiSという6人組のアイドルの解散ライブの前後三日間にAV監督(ハメ撮り監督)6人がメンバー一人一人に密着するドキュメント。
アイドル相手にバレないようにハメ撮りを目指すというもうどうしようもない企画(もともとはAVの企画)。

劇場版を見に行って以来のBiSキャノ。
劇場版は面白かったけど、消化不良感もあったのも事実。
劇場版テレクラキャノンボール2013を観に行った直後くらいに観に行ったから、テレキャノメンバーへの過度な期待があったから、なのかもしれない。
2時間が5時間になっても、大筋は変わらない。
ネタバレになって申し訳ないけど、今回テレキャノメンバーは負ける。ルールの中でBiSというアイドルと苦しみながら戦って、それで負ける。その負け方が、きちんと描かれていたのがすごく良かった。

劇場版だとどうしてもみのるさん、梁さんの二人の活躍(というか暴走)が印象的だったけど、他のメンバーの活躍がしっかり見れて良かった。
完全版では特にみちるさんが輝いてた。
ゲス紳士なところと、すごくまっすぐなところ、それが故に突っ走って人一倍ボロボロになってしまうところ。ほんとにもうやるせなくて、でもどうしようもなく格好良かった。
今田さんは終始ラブラブだった。あの走ってるシーンはほんと夏らしくて爽やかでキラキラしてた。
バク山さんは今回は落ち着いた大人だった。最後の下北沢での笑顔のシーンが天使だった。なんなのあの笑顔ほんとなんなの可愛すぎなの天使なのなにあれ。素敵すぎる。
松尾さんはやっぱり隊長。そしてやっぱり涙もろい。

どうしてもテレキャノファンだから、監督側で観てしまうけど、アイドルvsAV監督ってコピー通り、これはやっぱり勝負だった。BiSキャノンボールってルールの中でアイドルもAV監督も自分の仕事をしようと戦っていた。
AV監督やその企画の非道さを批判する気持ちも分かるけど、それでもこのアイドルとAV監督のこのガチンコ異種格闘技戦は面白い。そしてこの3日の中でお互いに影響を与えあって、関係性が変化していくのが面白い。
結局アイドルもAV監督も誰も勝っていなくて、だからこそ男たち(とアイドル)の一生懸命な負け様が面白いという、いつものキャノンボールの面白さに。この企画の仕掛け人のプロデューサーの渡辺さんもちゃーんと負けている。負けるが勝ちみたいな企画だし、負け様が格好良かったり、何か爪痕を残したり。

完全版では解散ライブ翌日の、元BiSの下北沢でのライブの様子も収録されていて、ここから本当に観たことのない映像。
最後のライブの映像はなんかほんと泣きそうになる。
研究員さんの熱気とメンバーの笑顔がただただ眩しい。
なんかここでも一悶着あったりして、劇場版より辛くなっちゃうんだけど、ほんといい終わり方。完敗。

あと完全版にはnew seasonって後日譚みたいなのもあって、それがほんとすごく良い。これのおかげで本当にずいぶん救いが生まれる。素敵なラストシーン。

ほんとに、5時間を忘れて観れる。
通して観ると改めてそもそもこれ二時間は無理だったよねって話。半日使って観ようよ。テレキャノはやっぱり夏の物語だから、夏の暑い日にクーラー効いた部屋で観るのも夏の過ごし方としては悪くない。と思う。

個人的には劇場版では一瞬しか映ってなかった大森靖子さんが2秒くらい映っていたのが嬉しかったです。かしこ。