ペンギン・ハイウェイ、哭声/コクソン、あといろいろ。

気付けば暑さがひと段落した感があって、なのに私はようやく半袖を着始めたところで、いつまで経っても季節に追いつくことができない。おしゃれさん達はむしろ季節を先取りしているのですごいなぁとまるで遠い国の出来事のように思う。いい加減髭が伸びすぎてきたように感じるのでとりあえず軽く整えてみた。少しこざっぱりとしてDOTAMA感があってよかった。よくよく考えたら私はスーツも着てないしラップもできないので、DOTAMAでもなかった。全体的に精進が必要である。そろそろ髪も切らないといけない。

 

 

いろいろあれこれがあり、いろいろあれこれを考えた結果、とりあえずしっかり映画を見ようということになった。これもまぁ平和な結論だと思う。「とりあえずしっかり映画を見よう」という結論が出る問題はきっとなかなかないはずだ。相変わらず私は呑気に生きているなぁと思う。

 

家に人が居たので久々にホラーを見ようと思った。私は一人だと怖いのでホラーが見れないのだ。そういえばいわゆるJホラー的なものを最近見ていないと思い「女優霊から20年」みたいなうたい文句の比較的怖そうなホラー映画をAmazonプライムで見てみたんだけど、開始2分で「これ、ひょっとして怖くないのでは?」と思い始め、10分くらいで「これひょっとして面白くもないのでは?」と思い始め、結局20分で見るのをやめてしまった。配信で自宅でいろんな映画を自由に見ることのできる時代に開始20分経っても面白くも怖くもないホラー映画はなかなか厳しいものがある。それを思うと貞子vs伽倻子は「ちょっとこいつムカつくかもな〜」と思った登場人物はだいたい5分後には死んでるので素晴らしい。白石監督のサービス精神には恐れ入る。ホラーとはつまるところ、おもてなしなのだ。

 

気を取り直して哭声/コクソンを見た。不審な日本人が来た村で猟奇殺人事件が頻発する、みたいな韓国映画。村の風景とか自然とかのロングカットがバチバチに決まっているので始まって5秒でいい映画の確信が持てる。画面に力があるのはとてもいい。ロングカットで引いた画面の中心で一人で釣りをしている國村隼とかそれだけで絵になりすぎている。そもそも雨が降る降っている辛気臭い韓国の村に不気味な國村隼が来て村でおかしな事件が起こり始めるって時点でもう勝利。156分となかなか長めなのに次々と時間が起こるし全貌が見えないし退屈しない。主人公がヘタレで特にいいやつでもないおっさんなところがとてもいい。あと、ビジュアルがすごい。いやーな感じのジメッとした汚い家とかの出来が異様にいい。生理的に嫌悪感を覚えるのでとてもよくできている。文化性の違いなのか、暗いトーンの映画のはずなのに笑ってしまうシーンがちょくちょく入る。これは素直に笑っていいやつなのか。話は二転三転して疑問を持ったまま終わるので見終わった時の印象はあまりよくないのだけれど楽しむことのできる156分。解説サイトなどを読んでみたらなかなか深掘りできそう。私にはキリスト教の素養が無いのでわからないことが多かった。作品の中では韓国の村に来た日本人の國村隼が異文化なのだけれど、私から見たら國村隼は知っているけど舞台の村が異文化で、そういった部分でもなかなかおもしろい。

 

 

ホラー映画を久々に見たのは夜にはペンギン・ハイウェイを見に行くから多少の暗さは吹き飛ばせると思っていたからで、その日の夜はペンギン・ハイウェイを見に行った。予告編を見た時から私のこの夏の大本命だったのだけれど、ひょっとしたら打ち上げ花火みたいなことになる不安も覚えながら見たところ、私の期待も一抹の不安も、はるかに吹っ飛ばすくらいに最高の出来だった。

映画『ペンギン・ハイウェイ』 特報 - YouTube

とりあえず予告編。とにかく全てが最高だったのだけれど、あれこれを褒める。映画が始まってすぐ、アオヤマくんの部屋や学校の周りの風景が映るのだけれど、それを見た時の私の感想は「これ知ってる!」で、つまり私の頭の中にあったものと映像化してくれたものがほとんど同じで、これは個人差もあるのだろうけどとても幸運な奇跡だった。そこからタイトルが出たので、もうその時点で1000点だった。キャラクターデザインも少し物足りないような、少し違和感があるような印象だったけれど、見ているうちに違和感は消えてキャラクターに愛着が生まれる。引き算で作られているキャラクターデザインもとても上手、すごい。声優の皆さんの演技もとても素晴らしいので、登場人物たちがみんな愛おしい。アオヤマくんはもちろん、難しい役であろうお姉さんを演じたのは蒼井優、ほんとすごいね。あと、登場人物たちの中で異様に可愛かったウチダくんを演じていたのは釘宮理恵、なるほど納得のかわいさ。

 

これからの夏映画の定番になるのかもしれない。小学生の夏休みが確かにここにある。原作も好きな私から見て、不満点はまるで無かった。むしろ映像になることでのおもしろさ、視覚的な快楽がとても大きい。ペンギンは動くととてもかわいい。全体的に、しっかり愛情を持って、とても丁寧に作られてた作品の印象。愛情を込めて仕事をすると、ちゃんと伝わるという奇跡。あと、児童文学感もあるのだけれど、原作は日本SF対象受賞作だし、ちゃんとSFもしている(すこし・ふしぎ感はあるけれど)とにかくほんとおすすめなのでみなさん見た方がいいよ。アニメ映画にしては珍しく119分もあるのだけれど、時間なんてまるで忘れて楽しんだ。みなさんのおすすめも教えてくれ。私も見に行くから。とりあえずカメラを止めるなのリベンジをしに行こうかしらね。

 

 

食べ物のコーナー。

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最近の私は家系ラーメンの開拓をしている。関西にも店が出来てきているので、選ぶことのできる選択肢は多いに越したことはない。ここはなんというか、まぁもう一度行くこともねえだろうなぁという感じの家系ラーメンだった。

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こちらの家系ラーメンは人気店なのて並んでいたのだけれど、なるほどの味。ご飯も無料なのも嬉しい。キャベツラーメンもおいしそうなので次はそれも食べたい。ただ家から少し遠いのと昼間しか営業してないので行きにくいのよね。うまいのだけれど。

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なにかがあって、果物と生クリームをぐわっと食べたくなって、バイクを走らせてつよい果物屋でつよいクレープを2個食べてことなきをえた。いつも通りなにがあったかはまるで覚えてないので、クレープを食べた事実だけを覚えている。ここのクレープはとてもつよいので、2つ食べると満足感を通り越して少し気持ちわるくなるのがとてもいい。クレープは悪くない、悪いのは弱い自分だ。

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バーガー欲が高まったので、10年以上気になっているローカルハンバーガー屋に行った。チェーン店ではないと思う。おいしさといなたさの両立したハンバーガーで、おしゃれ系とはまた違うおいしさがあった。おじさんが一人でやっているのでまるでファーストフードではない速度で提供されるのもとてもいい。ケチャップ欲が高まってマクドナルドのチーズバーガーとポテトをばかみたいに食べたりもした。

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私はつけ麺に関しては、やすべえを全面的に信用している。どこよりもすごくおいしいというわけではなく、どちらかというとベーシックな味なのだけれど、麺の大盛りもご飯も無料・深夜まで営業している・比較的店が綺麗・店員の感じがいいなどで私の中では不動の一位なのだ。凡庸な人間の勝ち方、みたいなものも感じられるのでとてもいい。

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洒落たモーニングです。サンドイッチと紅茶がうまい。しかし普段使いするにはおしゃれすぎるような気もする。私がモーニングに求めるのは「いつもの朝」のようなものなのだ。牛丼に求めているものも、きっとそのようなものだと思う。

 

 

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リマインダーを設定していたらその通りのことが起こった。まぁ初日もリマインダーを設定していて外れたのだけれど。どうやら私は東京ドームでAqoursちゃんを見ることができるらしい。今回はCDを一枚しか買ってないのだけれど当たってよかった。CDを複数買って外れた人にCDなんか一枚でいいんだよ、みたいにマウントを取って調子こいていたのだけれど、よくよく見たら友達から譲ってもらったシリアルで当たったぽかった。ハイパー感謝。あと3ヶ月後には東京ドームなの、まるで現実感がない。Aqoursちゃんたちもおんなじ気分なのかもしれない。とにかくあの人達は私を東京ドームに連れてってくれて、そこで輝きを見せてくれるようだ。私も輝きになろう。起こるすべてを見届けよう。この大きな物語に参加できるのはとても嬉しい。なかなか死んでられねえな、人生、と思った。意識を高める為に劇場版ラブライブ!を見たら相変わらずに最高だった。最後の番号を言うシーンで顔を映さないのはもう過去の話だからなのだな、と今更理解した。何度見ても発見がある。

 

 

盆なのか盆が明けたのかよくわからないのだけど(私は日本の風習に疎いところがある)土日っぽいことが平日に起こるのでなるほど盆なのだなぁと思って過ごしていた。なんだかんだで毎日人が家に遊びに来ていたので、きっと私は毎日遊びに行ってもいいと思われているのだろう。ありがたい話です。いろいろなにかしらがあったりするのだろうけど、私は私のやるべきことを、みなさんはやるべきことを、つまり自分の人生をぼちぼちやっていこうね。おしまい。

 

とっぴんぱらりんのぷぅ。